流れる空の中で数学を。

とある数学好きの「手作りすうがく」と「気ままな雑記」。

数論

BSD予想の研究者になるにはどうすればいいのでしょうか?

BSD予想 バーチ・スウィンナートン=ダイアー予想 - Wikipediaの主張を精確に理解し、いつか(できれば10年以内に)研究をしたいと思っています。 現状 現在楕円曲線について知っていることを手短に自分でまとめた動画がこちら。 www.youtube.com 僕は物理学(…

x^2+y^2≡z^2 (mod p^e)の解の個数

の解の個数 以下の文献によると、 https://math.mit.edu/research/highschool/primes/circle/documents/2020/Shleifer_Su_2020.pdf この問題のでの解の個数は、個となる。 この文献を参考に一般化を試みる。 の解の個数 以下、上記の参考文献と並行して話を…

【証明】p+q=rのとき、√p+√q≡√r(mod n)ならば、n=2qとなること

問題 前回の記事で、予想を立てた。 sky-time-math.hatenablog.jp これをの場合に証明できたので*1、この記事で以下に書く。 となることの証明 両辺を二乗して、 よって、はの倍数。 また、 となるが存在するので、ヤコビ記号の相互法則(第2補充法則)より、…

p+q=rのとき、√p+√q≡√r mod nを満たすnについて

問題 を素数とする。のとき、を満たすをの場合に探索した。 プログラムは過去記事参照のこと、 sky-time-math.hatenablog.jp 例 予想 を素数とする。のとき、を満たすが存在するための必要条件は、 である。 証明できた方、証明を知っている方がいたら教えて…

√p+√q≡√r(mod n)となるようなモジュロ演算

を素数としたときのルート和 を素数とする。このとき、 は、自然数を法として、方程式 の解が存在すれば、ちょうど2つ存在する。このとき、などと書くことにする。 与えられた素数に対して、 を満たすは存在するかという問題が自然と思いつく。 の場合 これ…

【数学との関わり】臨界現象研究の今後について思うこと【臨界指数至上主義について】

臨界現象とは 臨界現象については、以下の文献で簡潔にまとめられている。 dl.ndl.go.jp 特に、臨界現象とは、 ①「物質が相転移を起こす際に様々な熱力学関数が特異性を示す」 ②「異なった系での臨界現象が共通の臨界指数を持つという普遍性」 という2点が面…

【viXra one掲載済み】アンダーソン転移の新理論を発表しました【JPSJへの不満など】

JPSJに投稿した論文が以下の理由でrejectされました 掲載拒否理由は、今回ちゃんと説明してくれたので、(ひどく誤解されてはいるが)まだ前回よりはマシかなというお気持ち。********************************Manuscript Number: 70573Section: Full Papers…

【Python】確率的素数生成プログラム【改良版】

バグがありました sky-time-math.hatenablog.jp 素数が見つからないときは、取り合えず2を足す作戦に変更 ついでに、sympy.isprime()で素数判定する作戦に変更。プログラムは以下においてあります。 github.com 進捗バー表示は以下のサイトを参考にした。 q…

【素数】確率的素数生成【Python】

n番目の素数が与えられた時、n+1番目の素数を予測する。 アルゴリズムのアイデアは前回の記事と同様なので、それを貼り付けておく。 sky-time-math.hatenablog.jp コード パラメータの調整でどこまで成功確率が上がるかわからないが、ひとまず素数2,3,5を出…

【素数判定】分解に基づく素数判定の劇的改良(99.58%)【Python】

前回の反省点 前回の記事では、判定成功率55%程度とあまりぱっとしなかった。 sky-time-math.hatenablog.jp そこで、少し悩んだ結果、明らかに2,3,5,7などで割れるのは合成数だという情報を使っていなかったことに気づいた。また、プログラムのフローに問題…

【素数判定】自然数の分解に基づく素数判定遊び【Python】

事始め 覚えてないですよね^_^一昨年あたりに数学デーでひたすら僕のアマチュア数学研究テーマを書き連ねて説明してた奴です^_^式としてはこんなのです。53=2^2×3×5-767=2×5×7-3一目で素数ってわかるよね?ってやつ。 — ひさぴょん@勉強垢 (@o_hisashi) 2021…

【Kindle】因数分解と素因数分解【素因数分解】

Amazon.co.jp: Yoshiki Ueoka:作品一覧、著者略歴 数学関連の絶版本・品切れ本をコチラから購入できます! 新しい本を出版しました!!因数分解と素因数分解です。 因数分解と素因数分解: 九九からRSA暗号まで 作者:上岡 良季 Amazon 対象読者は中学生1年生以…

【Python】N進数の和と積の表

N進数の和と積の表 九九から連想してN進数の和と積の表を作りたくなったので、作ってみた。 プログラム github.com 0始まりなのは仕様です。Nの値を書き変えることでN進数にできます。デフォルトは16です。 gistee8bf0eeaad050831be763a3c1e26e14

【7×7=61】8進数と16進数の九九【f×f=e1】

8進数の足し算とかけ算の表 8進数の足し算表 8進数のかけ算表 16進数の足し算とかけ算の表 16進数の足し算表 16進数のかけ算表 倍数判定法 表を作っただけでは物足りないので、倍数判定法も。証明は10進数の時と同じです。 8進数で7の倍数か判定する方法 =…

【素因数の個数】

Nの素因数分解 と因数分解されたとき、素因数の個数 を考える。これの最大値は、 となる。実際、までの値をシミュレーションしてプロットすると、次の図のようになる。 r(N)の分布と 平均化 自然数を考えて、 として計算してみる。 のとき、までではで抑えら…

【高校数学】虚数iと虚数-iが異なることの証明【虚数とは?】

虚数の定義 虚数は方程式、 ……① を満たす解の一つとして定義され、虚数と呼ばれている。ところで、この虚数は を満たす新しい数として定義される。この方程式の解は1つだけだろうか?それとも2つあるだろうか? それを調べる第一歩は、①式を因数分解するこ…

【素因数分解】分解長という概念を導入してシミュレーションしてみた【RSA暗号】

素因数分解 素数に対して、を考える。このとき、が分かっていれば、 と求まる。 プログラム が半素数の場合のみ出力している。 giste505f5b0bfc142369b1c51f116aabf10 計算結果 の計算結果 N=1~1000までのd(N) の計算結果 N=1~10^4までのd(N) 塗りつぶ…

【RSA暗号】適当にとった自然数eの割り算による素因数探索【未実装かつ自信なし】

Amazon.co.jp: Yoshiki Ueoka:作品一覧、著者略歴 数学関連の絶版本・品切れ本をコチラから購入できます! RSA暗号解読に向けて試してみたこと 連分数によるRSA暗号の攻撃方法があることを知ったので、そこに着想を得て自分であれこれやってみた。この本に書…

【RSA暗号】試しに作ってみた【Python】

Amazon.co.jp: Yoshiki Ueoka:作品一覧、著者略歴 数学関連の絶版本・品切れ本をコチラから購入できます! RSA暗号 自然数を大きな素数の積と公開鍵と秘密鍵と呼ばれる自然数を使う。のみを使って、を暗号と呼ばれる別の数にしたり、元に戻したりすること。 …