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オイラー関数と同値類
自然数nに対して、nと互いに素な自然数の個数をと書き、オイラー関数という。自然数Nが与えられた時、
を満たす自然数nの全体を考える。これにより同値関係
を定義することができる。このしぜんすうによる同値類を考える。Nの小さい方から書き出すと、
となる。このとき、
に対して、同値類の集合
の要素の個数
について、
となる最大値は存在するか?
というのが問題だ。これを
特に、の素因数の種類が
種類のとき、
となる最大値は存在するか?
の場合
のとき、自明に
または
である。以下、
とする。
とすると、
でなければならない。また、
であるので、
でなければならない。
また、である。
よって、
ここで、型の素数が無数に存在しないと仮定し、その最大値を
とおくと、
と書けるので、が0か1かの2通りあり、その組み合わせは、
以下である。任意のNに対して、この組み合わせが決定すると、自動的に
も決定する。よって、
としてありうる値は、
以下である。
一方で、型の素数が無数に存在するならば、この組み合わせに上限はないので、
の素因数の種類が
種類のとき、
となる最大値は存在しないことになる。
フェルマー素数
で表される数をフェルマー数 - Wikipediaという。フェルマー数で素数のものをフェルマー素数という。フェルマー素数が無限にあるかどうかは、まだ知られていない。従って、
型の素数が無数にあるかもわからない。そう、今回のFoxQ(または上岡)の
類別の予想はフェルマー素数に関する未解決問題を含むより、一般的な問題だったのである。
数値実験
を満たす
はM個としてプロットしてみると、
このプロットを見る限り、
と上から抑えられているように見える。従って、フェルマー素数は有限個しか存在しないことが予想される。また、であることも同時に予想される。