【別解】2009ウクライナ数学オリンピックを解いてみた
2009ウクライナ数学オリンピック
今日もtwitterで見かけた問題を解いてみた。最近、平方数にこっているので目についたのが次の問題だ。
素数pと正の整数mであって,2p^2+p+9=m^2を満たすようなものを全て求めよ.(2009 ウクライナ数学オリンピック)
— 整数問題bot② (@handmade_math) September 10, 2019
解いてみてから気づいたが、過去にも同じ問題を解いていた。
今回は別解を見つけたので、それを紹介する。
解答
問題は、
……(0)
を満たす素数と正の整数を求めよである。まずは、式変形して9を右辺に移項することで、
……(1)
となる。は素数なので、のいずれかを割る。
①がを割る場合
整数によって、
……(2)
と表せる。このとき(1)式より、
……(3)
と変形する。*1ここで、と取り直すと、
……(4)
を得る。これが整数になるのは、
または ……(5)
の場合である。ここで、はとなり、が整数とならないので不適。のとき、
……(6)
話を戻して、(5)式のもう一方の条件は、
……(7)
と表せる。
従って、(7)式または(6)式が成立するのは、
である。これを満たす整数を(3)式に代入していくと、
となり求める素数は
である。このとき、(2)式より、なので、
である。
②がを割る場合
……(8)
このとき(1)式より、①と同様にして、
……(3)
この式は、(4)式と等価なので、
のときのみ、が正の整数になり、
である。このとき、(8)式より、
となるがは正の整数であったので不適。
求める解
よって、求める解は、
である。
*1:ちなみに、の2次式と見て、判別式から攻めようとするとスタート地点にもどってしまう。